吉本NSC卒業生が語るNSCでの1年間>NSC生に何より求められるもの

とにかく最初のNSC生に求められるもの、それはオモロさよりも声の大きさや元気であることは繰り返し
書いてきましたが、やはりこれはとても重要なことなので再度お話ししておきます。
初期のダウンタウンさんのようにダラダラ歩いて来てボソボソと話すスタイルをみて安易に真似しようと
するNSC生が多々見受けられますが、それはまずはやめておいたほうが無難でしょう。
ダウンタウンさんの漫才も、限りなく練習と工夫を重ねてあのスタイルになったと聞きます。
つまり新人がいきなりあのスタイルを真似するんじゃなくて、最初は元気よく大きくネタをやる。
そこから紆余曲折をえて、ボソボソと話すのならそうすればいいんじゃないでしょうか？

それは、デビューしたての頃のダウンタウンさんの漫才を見てもわかると思います。
松本さんも浜田さんも声を出して元気よくネタをやっているのです。（そのあとやすし師匠からボロクソに言われてますが）
もちろん、声さえ出ていればオモロくなくてもいい、だなんてことを言ってる訳ではありません。
まず基本は声を出して元気よく、それでいてオモロいのが一番いい！ということです。
1年目からオモロいことはなかなか難しいです。もちろん、それは仕方ないことです。
オモロいとオモロさを表現するのは別の能力ですから、技術がないうちはなかなか伝わらない
ことに歯がゆさを感じたりもあるでしょうが、声を出す、元気よくというのは1年目の新人にもできることです。
なかなか声が出ない、元気が出せない、と歯がゆさを感じる人はおらんでしょう。
オモロないわ、その上声も出てないわ、元気もないわ、ではこれはもう最悪でしょう。

もちろん、ネタ以外でも普段の時からでも、声が大きくて元気がある人は先輩からも
会社の人間からも可愛がられます。
これはどの世界でも当たり前のことかも知れませんが、やはり上の人から可愛がられるということは
とても大切なこと。
今テレビに出ている芸人さんも、色々な人から可愛がられている人も多いのです。
オモロかったらええねん。という考え方は、ホンマにオモロい人なら許されるでしょうが
1年目の人は、それよりも声と元気に気をつけた方がいいと思います。
もちろん、オモロいネタを作ることも忘れない方がいいでしょう。